オリーブの歴史
ホメーロス(紀元前8世紀末の吟遊詩人)によるとオリーブはギリシャで1万年前から茂っていたとか。旧約聖書では、ノアの箱舟にハトがくわえてきた枝はオリーブでした。古代ギリシャの政治家ソロン(紀元前638〜558年)は、オリーブの木を切り倒し、有罪だと判断されたものは死刑に処すると法律で定めていました。オリンピックの勝利の冠など、オリーブと人と歴史をつないでいくと、そのかかわりの深さに圧倒されます。
現在のギリシャにおいてもオリーブの木は一本一本登録されて、厳しく管理されています。切ることが許されるのは年をとって実をつけなくなったもの、病気で立ち枯れてしまったものなど正当な理由があってはじめて許可されるのです。 |